皆様におかれましては穏やかに平成31年の新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は皆様から暖かいご指導、ご意見を賜り心から感謝申し上げます。私も皆様に支えられ議長2年目を迎えることとなりました。
いよいよ平成の時代が終わり、新しい時代に突入します。日本がどこへ向けて向かおうとしているのか、地方がどう再生していくのか等大きな課題が横たわっています。この厳しくも可能性に満ちた時代を生き抜き新たな価値観と文化を築き上げるのは現在の若者と次代を担う子供達だと思います。

昨年は日大アメフト部選手の危険タックル、日本レスリング協会におけるパワハラ問題、日本ボクシング連盟内で起きた助成金流用事件等スポーツ界における不祥事が多発しました。
さらに文部科学省幹部の汚職、私大医学部不正入試発覚し日本の高等教育の根幹を脅かす信じがたい闇が暴露されたところです。
また大型台風襲来による大規模災害、そして地震等まさに昨年の漢字「災」に象徴される一年でした。災害に対する備え等をはじめとする、危機管理徹底が急務てす。水害、地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福と地域の復旧、復興を心からお祈り申し上げます。

一方平昌五輪での冬季最多の13メダル獲得、2025年万博が大阪に決定したことは明るい話題と言えます。今東京2020に向け日本が動き始めていることも嬉しい材料です。でもなんといっても大きな「光」は本庶佑教授の癌治療の未来を拓く研究にノーベル生理学・医学賞が与えられたことです。免疫療法により多くの命を救える世界が目の前に開けたことになります。私も薬剤師という医療人として研究の経過と今後の実用化に大きく期待し見守りたいです。

昨年は「情報公開の徹底」と「中山間地域振興特別委員会」設置し、人口減少を続けるコミニュティの再生を徹底議論いたしました。さらに本年は懸案の「浜田・那賀自治区制度」の検証の年になります。新たな「地域再生」の仕組みづくりに全力を上げなくてはなりません。まさに議会人の英知を結集して安心して暮らせる地域の創生に努めて参ります。とにかく執行部の計画の是非を議論するのみでなく、議会の意志をきちんと議員間討議を行い市民に示していきたいと考えます。

さて本年3月から浜田市議会も「通年会期」導入による議会活性化に取り組むことといたしました。また紙の資料をなくし環境問題にも配慮するための「タブレットシステム」を本格導入いたします。
さらに本年は開府400年を迎えることになりますが、多くの事業を実施しご縁のある地域の方々にお越しいただく取組を行います。
「時代を超えて明日につなぐ」のスローガンを掲げ次代を担う子供たちの郷土愛や未来に向けた「夢」を語る大切な節目の年にしたいと個人的に思っています。

また川神裕司後援会では公約実現検討委員会という部会を設置して選挙公報で述べた「まちの保健室」構想に関して行政関係者、福祉関係者を交え毎月議論を重ねており、本年は地域住民の健康志向の交流の場の立ち上げを目指します。

皆様にとって素晴らしい1年でありますよう心よりお祈りいたします。引き続き温かいご指導とご意見を頂きますようお願い申し上げます。

浜田市議会 議長 川 神 裕 司