9月1日~2日にわたり、島根県立大学講堂にて「あさひ社会復帰促進センター」開設10周年記念フォーラムが開催されました。旭工業団地に全国でも数少ないPFIによる矯正施設設置され、あっという間に10年が経過しました。当時地域と矯正施設の連携を掲げ、社会復帰を円滑に行うための受刑者の方々に対する福祉関係資格の受講、IT関係の研修、パン製造技術の取得等のスキルアップ戦略をはじめ、地域の農業関係との連携による刑務作業等特色ある運営を行ってこられています。また社会復帰センターの名前の通り矯正施設というより社会復帰を応援し、新たな人生を歩むための助走期間としても受刑者に寄り添う空間になっていると感じます。
ちなみにこのセンターにおける、盲導犬を育てる「パピープログラム」や地域の住民と心の交流を通して自分の今後の人生を考える「文通プログラム」の実践はこのセンターの出所者の再犯率の低さからも、客観的に有効であるという評価すべき結果も出ています。まさに地域ぐるみで入所者の方々の生活、出所後の人生を支えていこうという温かい想いが溢れています。全国からも注目されているこのセンターを地域の誇りとしても地域で支えていくことが、人権尊重のまちづくりの観点からもとても大切なことであると痛感した2日間でした。