さていよいよ関西大阪万博が閉幕します。当初はさほど人気がなかった万博もやはり後半戦は強かった! 経済効果も予想を大きく上回るようです。いずれにしても、日本から伝統文化や未来先端技術を含め、様々な情報が関西より世界へ発信されました。とても素晴らしいことだと感じます。私たち浜田市としても、万博メインアリーナの「シャインハット」において地域の財産である、石見神楽の単独公演を開催し大来航をおさめることができました。多くの関係者のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。前回万博から55年。今回大蛇は55頭登場させました。世界の方から大絶賛の言葉をいただきました。できれば、伝統文化である日本遺産に認定されている石見神楽に触れにきていただきたいです。
その石見神楽の歴史と魅力を体感できる施設として「石見神楽伝承館」なる拠点施設を現市長が推進して参りました。しかしながら、神楽文化保存伝承は多くの市民から賛同はいただけるものの、拠点としての「箱物」に対しては多くの賛否がありました。その市長が今月10月をもって勇退されます。その神楽振興は次期市長の想いにかかっています。ただ神楽の位置づけをどう捉え施策を作っていくのか等、市民を入れた議論が不可欠と考えます。わたしも神楽人の端くれとして、神楽振興に正面から取り組んでいきたいと考えます。
さて最近は医療界において2030年問題が大きな議論となっています。2030年には団塊の世代が後期高齢者に突入! 医療福祉供給体制に大きな影を落とすものです。この問題を解決できない限り、安心の地域は実現しません。国の政策に頼るだけでなく地方自治体も真剣に危機感を持ち事にあたるべきと考えます。

